北陸ではなぜウォシュレットの普及率が高いのか?

2014-11-05

総務省の「全国消費実態調査」(2009年)によると、日本で一番「温水洗浄便座」の普及率が高いのは富山県の81.9%だという。最下位は沖縄県が28.0%だ。

かくも富山のトイレ事情が進んでいる訳とは――。ローカル事情を探るバラエティ番組「珍日本セキララMAP」(フジテレビ系)が2013年12月26日の放送で現地を取材し、その理由に迫った。

番組は「持ち家率の高さ」を強調するが

番組スタッフが最初に訪問したのは、滑川市にある5人家族の一軒家だ。奇妙なことに、1つの部屋に温水洗浄便座と和式トイレが並んで設置されている。家の主婦は次のように事情を説明した。

「和式は、母親がどうしても洋式が嫌だということで。いずれ考えると洋式も必要になるので2つに(した)」

家のトイレはこれだけではなかった。1階には温水洗浄便座と男性用トイレがそれぞれ別にあり、2階にも温水洗浄便座があった。

温水清浄便座(William Bernardさん撮影)

 Nagoya 名古屋 - Japanese toilet トイレ before

次に訪れたのは、南砺市にある築200年以上の合掌造りの家。未だに囲炉裏が残るこの家にも、16年前から温水洗浄便座が設置されているという。

学校のトイレも温水洗浄化が進んでいる。朝日町立あさひ野小学校では、生徒数149人に対し温水洗浄便座は21据。子供たちも快適なトイレライフに満足しているようで、「使いやすい」と嬉しそうにインタビューに答えていた。

富山県は、総務省統計局の「住宅・土地統計調査」で、持ち家率が1963年から2007年までの45年間連続して全国1位だ。番組は、家にお金を惜しまない県民性が背景にあるのでは、という仮説を立てていた。

結局「トイレが好き」なのでは?

編集部であらためて統計を見てみたところ、2008年の持ち家率1位は秋田県だが、「温水洗浄便座」普及率は27位だった。本当に関係があるのだろうか。

 

沖縄県が最下位ということから、寒さが関係している可能性を検証してみると、確かに九州地方は「温水洗浄便座」の普及率が低い。しかし、岩手、青森、宮城も低いことから、残念ながらあまり関係がなかった。

一方で、石川県が2位、福井県が5位など、北陸地域は総じて高い。金沢の商家には、便器の下に泥人形を埋めてトイレの守り神とする風習があるというし、富山・高岡市の国宝・瑞龍寺には、トイレの神様こと「烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)」が祭られている。

結局「北陸の人はトイレが大好き」としか言いようがないのかもしれない。

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